格安SIMで販売されているスマートフォンの中には、防水に対応している端末もたくさんあります。
防水対応のスマートフォンはかつてあまりラインナップが多くありませんでしたが、2019年現在は、安価な端末から高性能・高価格な端末まで、ラインナップが豊富です。
この記事では格安SIMで販売中の防水対応端末を、販売されている格安SIM販売会社とともに紹介します。
台所やお風呂でスマートフォンを活用するなどの理由から、水に強いスマートフォンを探している方は参考にしてください。
注意
また、キャンペーンなどで価格が変わっていることもあります。
公式サイトから端末の在庫があるか、価格はいくらか確かめてみてください。
防水端末の選び方・防水の指標「IP○○」とは?
防水対応のスマートフォンは、同じ「防水」でも、端末によって防水の精度の高さが異なるので注意しなければいけません。
防水や防塵(ぼうじん、チリやホコリを防ぐ)の精度は「IP○○」という書き方で表され、基本的に「IP68」とされていれば防水・防塵性能に関する心配は無用です。
「IP」に続く2つの数字は、1つ目と2つ目で意味が異なります。
1つ目の数字「第一特性数字」は人体や固形物に関する保護であるため、防水精度をチェックするにあたって重要なのは2つ目の数字「第二特性数字」です。
また、「IP5X」など、2つの数字の片方が「X」表記になっている場合は、1つ目の数字は人体や固形物、2つ目の数字は防水の保護性能が無いことを意味するので注意しましょう。
0から8まである第二特性数字が表す、「有害な影響を受けない」状況をご覧ください。
第二特性数字 | 有害な影響を受けない状況 |
0 | 保護なし |
1 | 鉛直に落下する水滴 |
2 | 15度の傾斜時に鉛直に落下した水滴 |
3 | 鉛直から60度以内の、噴霧上に落下する水 |
4 | 全方向からの水の飛沫 |
5 | 全方向からの水の直接噴流 |
6 | 波浪または全方向からの水の強い直接噴流 |
7 | 規定の圧力、時間で水中に浸漬 |
8 | 製造者の規定条件に従い、連続で水中に置かれた場合 |
防水性能を重視する方は、少なくともIPX5以上のスマートフォンを選びましょう。
今回紹介する防水端末は、iPhone 7のみIP67なので、長時間水に漬けるような使い方には注意ですが、その他のAndroidスマートフォンはいずれもIP68対応なので、防水性能は十分です。
防水対応iPhoneが格安SIMでも買える!iPhone 7
2018年末より格安SIMとのセット購入が可能になったiPhone 7は、防水に対応しています。
2016年秋発売で発売から2年経過している機種ですが、性能は2019年の基準で考えても高いため、これから購入しても2年以上快適に使えます。
iPhone 7の主なスペックは、以下の通りです。
OS | iOS12(最新OSへのアップデートに対応) |
CPU | A10 |
ストレージ容量 | 32GB、128GB |
画面 | 4.7インチ、1,334×750 |
カメラ | アウトカメラ:1,200万画素 インカメラ:700万画素 |
重さ | 138g |
おサイフケータイ | ○ |
防水 | ○(IP67) |
ジャイロセンサー | ○ |
指紋認証 | ○ |
iPhone 7の主な特徴
性能が高く、まだまだ快適に使える
本体重量が非常に軽い
発売からは2年経過している
ドコモ等で販売された時に存在していた、256GBモデルは未発売
防水とおサイフケータイに対応
iPhone 7は、iPhoneシリーズの中で初めて防水とおサイフケータイに対応した端末です。
ワイモバイルやUQモバイルにおいて2018年半ばまでに販売されていたiPhone 6sやSEは、防水にもおサイフケータイにも対応していません。
格安SIMへの乗り換えと合わせて、おサイフケータイと防水に対応するiPhoneを手に入れたい方は、ワイモバイルかUQモバイルでiPhone 7を購入しましょう。
おサイフケータイはApple Pay対応となり、以下の3種類の電子マネーに対応します。
- モバイルSuica
- iD
- QUICPay
通勤・通学でモバイルSuicaを使って運賃を支払ったり、iDやQUICPayを使ってスーパーなどで買い物をし、クレジットカードのポイントを貯めたりできます。
ただし今回紹介する他のAndroidスマートフォンと異なり、楽天EdyやWAONなどには対応していないのでご注意ください。
なおiPhone 7の防水は「IP67」なので、防水性能は今回紹介する他のスマートフォンと比べると、少々抑えめです。
長時間水に漬けるなど、防水を過信して乱暴に扱うのは避けましょう。
本体サイズが小さく、重量が軽くて持ち運びやすいのも魅力
iPhone 7は、2016年秋以降に登場した様々なiPhoneの中で最も軽量です。
種類 | 重量 |
iPhone 7 | 138g |
iPhone 8 | 148g |
iPhone X | 174g |
iPhone XS | 177g |
スマートフォンが重いと持ち続ける際に負担が大きくなりますが、iPhone 7なら軽いので、負担に感じることはありません。
サイズ自体もコンパクトであり、片手操作も十分行えます。
軽量で取り回しやすいスマートフォンを求める方にも、iPhone 7がおすすめです。
安い順 | 売っている格安SIM | 一括価格(税別) | 詳細 |
1位 | UQモバイル | 32GB:62,900円、ぴったり/おしゃべりプラン利用時実質31,700~43,700円 128GB:74,900円、ぴったり/おしゃべりプラン利用時実質43,700~55,700円 | |
2位 | ワイモバイル | 32GB:67,700円、月額割引で実質31,700~43,700円 128GB:79,700円、月額割引で実質43,700~55,700円 |
サイズのコンパクトさを重視するならAQUOS R Compact
スマートフォンに対して、防水性能と合わせてコンパクトさも求める方におすすめなのは、AQUOS R Compactです。
AQUOS R Compactの主なスペックは、以下にまとめた通りです。
OS | Android 8.0 |
CPU | Snapdragon 660 |
メモリ | 3GB |
ストレージ容量 | 32GB |
画面 | 4,9インチ、2,032×1,080 |
カメラ | アウトカメラ:1,640万画素 インカメラ:800万画素 |
重さ | 140g |
バッテリー容量 | 2,500mAh |
おサイフケータイ | ○ |
防水 | ○(IP65/8) |
ジャイロセンサー | ○ |
指紋認証 | ○ |
AQUOS R Compactの特徴
おサイフケータイと防水に完全対応
CPU性能がそこそこ高く、ゲームアプリなども遊べる
スピーカーの音質がイマイチ
メモリ容量は少なめ
本体サイズが小さく、片手操作もラクラク
AQUOS R Compactは、本体サイズが非常に小さいながらも画面サイズは4.9インチとなり、iPhone 7よりも大きくなっています。
画面上部ギリギリまで画面を広げ、インカメラ部分のみをくり抜く形にすることで、小型であることと大画面の両方を成立させています。
片手でも操作しやすい大画面と、本体サイズの小ささの両方を求める方は、AQUOS R Compactを検討してみてください。
スペックは比較的高め、ゲームアプリは快適でハイレゾ音源にも対応
AQUOS R CompactのCPU・Snapdragon 660は、最上級クラスではないものの性能が高めです。
よほど高い性能を求めるゲームアプリなどでなければ、快適に動作します。
性能に妥協したくない方は、AQUOS R Compactを検討しましょう。
そしてAQUOS R Compactはハイレゾ音源の再生にも対応しているので、対応するイヤホンやヘッドホンがあれば高音質で音楽を楽しめます。
通勤・通学時などに音楽を楽しみたい方は、対応するイヤホンなどを用意しつつ、AQUOS R Compactを活用しましょう。
安い順 | 売っている格安SIM | 一括価格(税別) | 詳細 |
1位 | IIJmio | 49,800円 | |
2位 | 楽天モバイル | 通話SIM:49,880円(キャンペーン価格、終了日未定) データSIM:67,800円 | |
3位 | DMMモバイル | 64,800円 |
快適に動作するスペックを持ち、安価なAQUOS sense 2
AQUOS sense 2は、2017年発売である「AQUOS sense」の画面サイズを大きくし、CPU性能を向上させた端末です。
安価な価格帯はそのままに、性能を向上させています。
AQUOS sense 2のスペックは、以下の通りです。
OS | Android 8.1 |
CPU | Snapdragon 450 |
メモリ | 3GB |
ストレージ容量 | 32GB |
画面 | 5.5インチ、2,160×1,080 |
カメラ | アウトカメラ:1,200万画素 インカメラ:800万画素 |
重さ | 155g |
バッテリー容量 | 2,700mAh |
おサイフケータイ | ○ |
防水 | ○(IP65/8) |
ジャイロセンサー | ○ |
指紋認証 | ○ |
AQUOS sense 2の特徴
おサイフケータイと防水対応、お風呂でも問題なく使える
CPU性能アップで、動作の快適さも向上した
CPU性能自体は、2018年末に発売のスマートフォンの中では低め
カメラ性能重視の方には不向き
スペックはそこそこ、高機能で安価
AQUOS sense 2は、前機種であるAQUOS senseからCPUが変更されています。
AQUOS senseに搭載されていたCPUの「Snapdragon 430」も決して性能が極端に低いわけではありませんでしたが、AQUOS sense 2の「Snapdragon 450」は、性能がより向上しています。
Snapdragon 450はあくまで低価格帯のスマートフォンの中で高性能なCPUとなるため、一部ゲームアプリなどは動作が重いケースもあるので注意が必要です。
とはいえ、ネットサーフィンや動画再生などにおいて、AQUOS sense 2を使っていて動作に不満を感じることはないでしょう。
AQUOS sense 2は十分快適に使えるスペックを持ち、おサイフケータイや防水対応の高機能、さらに3万円前後で買える価格の安さなので、コストパフォーマンスが高い端末です。
IGZO液晶がきれい、前機種AQUOS senseより縦長大画面
AQUOS sense 2では、シャープのテレビなどでも採用されているIGZO液晶が使われています。
IGZO液晶は省電力ながら非常に綺麗で、有機EL画面の高価格なスマートフォンにも引けを取りません。
AQUOS senseよりも画面が縦長になり、一度にたくさんの情報を表示できるようになったのも見逃せないメリットです。
安い順 | 売っている格安SIM | 一括価格(税別) | 詳細 |
1位 | UQモバイル | 36,396円、ぴったり/おしゃべりプラン契約で実質24,100円 | |
2位 | 楽天モバイル | 29,800円 | |
3位 | IIJmio | 29,800円 | |
4位 | DMMモバイル | 32,800円 |
おサイフ・防水・ワンセグ全部入りのarrows M04
arrows M04は、今回紹介する中で唯一のワンセグにも対応したSIMフリースマートフォンです。
arrows M04のスペックは、以下にまとめたとおりです。
OS | Android 7.1 |
CPU | Snapdragon 410 |
メモリ | 2GB |
ストレージ容量 | 16GB |
画面 | 5インチ、HD |
カメラ | アウトカメラ:1,310万画素 インカメラ:500万画素 |
重さ | 148g |
バッテリー容量 | 2,580mAh |
おサイフケータイ | ○ |
防水 | ○(IP68) |
ジャイロセンサー | ○ |
指紋認証 | × |
arrows M04の特徴
頑丈
1万円台から買える安価な価格
性能はかなり低め
搭載されているOSが古い
ワンセグに完全対応する数少ないスマートフォン
arrows M04は、防水やおサイフケータイに加えてワンセグにまで対応しています。
格安SIMで販売されている、ワンセグ対応のスマートフォンはほとんどないので、ワンセグを見たい人には重要な選択肢となるでしょう。
本体にアンテナが内蔵されていて、テレビのアプリを起動すればいつでもすぐにテレビ放送を楽しめます。
日本メーカー製、頑丈で壊れにくいのも魅力
arrows M04は富士通が販売していて、頑丈であることが魅力です。
格安SIMとセット購入可能なスマートフォンは、海外メーカー品が多いですが、arrows M04は富士通製なので、国内メーカーの機種が欲しい人にとって見逃せない端末です。
arrows M04は米軍の国防総省が定めた「MIL規格」の23項目にも準拠していて、川や山、気温が高かったり低かったりする場所など、様々な場面でしっかり使えるのも重要ポイントです。
性能は抑えめですが壊れにくいので、例えば「子供に持たせる」、「アウトドア用のスマートフォンが欲しい」など、頑丈さを重視したい方はarrows M04を検討しましょう。
安い順 | 売っている格安SIM | 一括価格(税別) | 詳細 |
1位 | 楽天モバイル | 通話SIM:15,880円(キャンペーン価格、終了日未定) データSIM:34,800円 | |
2位 | IIJmio | 21,800円 | |
3位 | マイネオ | 31,800円 | |
4位 | ラインモバイル | 32,800円 | |
5位 | DMMモバイル | 33,800円 |
最新OSで高性能スマホ!Android One X5
Android One X5は防水対応のAndroidスマートフォンの中でも性能が高く、本体のアップデートにも積極的です。
3年間しっかり使える高性能なスマートフォンを探している方は、検討してみましょう。
Android One X5の主なスペックは、以下の通りです。
OS | Android 9 |
CPU | Snapdragon 835 |
メモリ | 4GB |
ストレージ容量 | 32GB |
画面 | 6.1インチ、3,120×1,440 |
カメラ | アウトカメラ:1,600万画素 インカメラ:800万画素 |
重さ | 158g |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
おサイフケータイ | ○ |
防水 | ○(IP65/8) |
ジャイロセンサー | ○ |
指紋認証 | ○ |
Android One X5の特徴
AIカメラで綺麗な写真を撮影できる
2年間のOSアップデートと3年間のセキュリティアップデートが保証されている
価格は高め
ワンセグは非搭載
3年間のアップデートに対応するAndroid One端末、スペックも高め
Android One X5は2年間に最低1回以上のOSアップデートと、3年間のセキュリティアップデートに対応しています。
スマートフォンの中には、OSがアップデートされなかったり、セキュリティアップデートをしないためウイルス等への対策に弱かったりする機種もたくさんあります。
Android One X5なら、3年間は最新のOSと強固なセキュリティ対策ができるので、安心して同じ機種を使い続けられるのです。
さらにAndroid One X5は全体的にスペックが高く、高性能なスペックでなければ動かないゲームアプリなども快適に遊べます。
スマートフォンでゲームをする機会が多い方にも、Android One X5がおすすめです。
AIカメラできれいな写真を撮影可能、Googleレンズで調べ物もできる
Android One X5ではAIを使用して、カメラで綺麗な写真を撮れます。
- オート
- 人物
- 食べ物
- ペット
- 街
- 夕焼け
- 日の出
- 風景
- 花
以上9つの場面に合わせて適切な設定を自動的に行ってくれるので、「せっかく撮影したけど見栄えが悪い」というがっかりな場面を減らせるのが魅力です。
夜景の撮影にも強く、「スーパーブライトモード」で薄暗い場所にある被写体をはっきりと写せるのも見逃せません。
そしてAndroid One X5はGoogleレンズ対応で、カメラで写した植物や動物が何かを調べたり、テキストを翻訳したりできます。
日常生活で遭遇したわからないことをより簡単に調べられるのも、Android One X5のメリットです。
売っている格安SIM | 一括価格(税別) | 詳細 | |
1位 | ワイモバイル | 77,300円、月額割引で実質31,700~43,700円 |
防水Androidで最高級の性能を求めるならU12+
U12+は格安SIMとセット購入できるスマートフォンの中でも性能が高いので、長期間同じスマートフォンを快適に使い続けたい人に最適な端末です。
U12+の主なスペックを、以下の表にまとめました。
OS | Android 8.0 |
CPU | Snapdragon 845 |
メモリ | 6GB |
ストレージ容量 | 128GB |
画面 | 6インチ、2,880×1,440 |
カメラ | アウトカメラ:1,200万画素+1,600万画素 インカメラ:800万画素 |
重さ | 188g |
バッテリー容量 | 3,500mAh |
おサイフケータイ | ○ |
防水 | ○(IP68) |
ジャイロセンサー | ○ |
指紋認証 | ○ |
U12+の特徴
エッジセンスで操作が快適
前面デュアルレンズで自撮りが綺麗
販売価格が高い
ワンセグには非対応
高性能スペック+高画質カメラで、2年以上しっかり使える
U12+はメモリ6GB、最新最高性能のSnapdragon 845のCPUを搭載するなど、性能がとても高いスマートフォンです。
ドコモなどの大手キャリアで販売されている、10万円以上のスマートフォンよりもさらに高めの性能を備えているので、性能で悩まされることはありません。
本体ストレージ容量は128GBと大容量ですが、さらに400GBまでのmicroSDカードを入れられます。
写真や動画をたくさん保存するなど、容量が128GBでもまだ足りない方も、心配ないでしょう。
さらにU12+は、カメラ性能も高めです。
背面も前面もレンズが2つ搭載で、背景ボケのある綺麗な写真を撮影可能となっています。
価格は9万円台と高めですが、使っていて不満が生じそうな弱点が一切ないのがU12+の魅力です。
エッジ・センスで本体を握って快適操作
U12+は、本体の側面を握って指定の操作を行う「エッジ・センス」に対応しています。
大画面のスマートフォンは片手操作が難しいのが難点ですが、U12+はエッジ・センスで「戻る」画面サイズを縮小する「片手モード」の軌道などができるので、片手でも扱いやすい仕様となっています。
大きな画面で動画などを楽しみつつ、操作性の高さも重視したい方は、U12+を選びましょう。
安い順 | 売っている格安SIM | 一括価格(税別) | 詳細 |
1位 | 楽天モバイル | 89,800円 | |
2位 | IIJmio | 92,000円 |
防水機能のSIMフリーおすすめ端末まとめ
SIMフリーの端末でも、防水・防塵に対応したものはたくさんありますし、種類も豊富です。
価格も様々ですが、どうしてもそこそこの端末は安く、高性能な端末は価格も高くなります。
そこで価格を比較し、高性能な端末をキャンペーンや値引きをうまく使って安く購入するのが一番トクな方法になってきます。
格安SIMの会社では、キャンペーンがいきなり始まって売り切れたら予告なしで終了ということもよくあるので、今のキャンペーンもチェックして端末の最安値を探してみてください。