最近、家電量販店などでもよく見かけるようになった格安スマホ・格安SIM。
テレビCMでも、mineoやUQモバイルなどの格安スマホ販売会社を見かけるようになりました。
しかしまだ格安SIMに乗り換えていない人からすると、本当にちゃんと使えるか不安になってしまいますよね。
今回は、格安スマホ・格安SIMが安い理由・安心して使える理由を解説します。疑問に思っていた方は、参考にしてみてくださいね。
格安SIMと格安スマホの違い
後々わからなくなるので、最初に言葉の意味を説明します。
格安スマホとか格安SIMなど、いろいろな言葉がたくさん出てきて意味がわからない人も多いと思います。
格安SIMと格安スマホは安く使えるスマホとして、同じ意味で使われることも多いですが本当は違うものなんです。
格安SIM
SIMとはSIMカードという小さなカードのことです。
このSIMカードは携帯会社で契約すればもらえるものです。
この小さなカードをスマホに挿して、初期設定などをすれば初めてスマホで電話や通信ができるようになります。


このSIMカードは今もお使いのスマホやiPhoneに入っていて、例えばiPhone6sなら側面に差し込み口があります。
SIMカードはなくしたり壊したりしてしまうと、再発行に手数料がかかります。大事に扱うようにしましょう。
さてSIMカードは携帯会社でもらえると言いましたが、マイネオや楽天モバイルなどの格安の携帯会社で契約しても同じようにSIMカードがもらえます。
つまり、『格安の携帯会社でもらえるSIMカード』→『格安SIM』と言うことなんです。
混乱を防ぐためここでは、マイネオや楽天モバイルなどの格安の携帯会社のSIMカードのことを、格安SIMとして解説しますね。


スマホを新しく買ったり、データ移し替えをしなくて良いからとても楽でカンタンだ!
お手持ちのスマホやiPhoneを格安SIMに変えると、携帯会社とスマホ本体の相性により使えなくなる場合があります。
乗り換えたい会社の対応端末一覧を見て、自分のスマホが使えるかよく確認してから乗り換えましょう。
格安スマホ
格安SIMはカードのことでしたが、格安スマホはスマートフォン自体の端末のことです。
一般的には、ドコモ・au・ソフトバンクで売られているスマホではなく、ネットや家電量販店、格安SIM提供会社で売られているスマホ端末のことをいいます。
ドコモ・au・ソフトバンクでスマホ端末を買おうとしたらとても高くてびっくりしたことはありませんか?
格安スマホの端末価格は一括でも1~4万円程度と、おてごろな物が多いです。


今までどおり電話やLINE、ゲームもできるぞ!

出典:楽天モバイル
格安スマホは格安SIM提供会社でも販売されています。契約と同時にスマホを買えるので楽ですし、分割で購入も可能です。
最近はスペックが高かったり、背景ボケのあるきれいな写真が取れるものなど、もはや格安ではない格安スマホもあるんですよ。
このサイトでは月額の安い携帯会社を格安SIM、価格の安いスマホ端末のことを格安スマホとして解説していきます。
格安SIMは、ドコモなどから回線を借りているため安い
格安スマホは、ドコモ・au・ソフトバンクからネットや電話をするための回線を借りて運営しています。
自分で回線を持っている場合は、回線を用意したり維持したりするのにお金がかかります。
格安スマホなら借り物の回線であるため、そういった手間がかからないために月額料金なども安く抑えられるわけです。
2018年10月現在、どの格安SIMがどの携帯会社から回線を借りているかはこちらです。
ドコモ系格安SIM | 楽天モバイル(ドコモ回線)、DMMモバイル、マイネオ(Dプラン)、LINEモバイル(ドコモ回線)、ニフモ、IIJmio(タイプD)、ビッグローブモバイル(タイプD)など |
au系格安SIM | 楽天モバイル(au回線)UQモバイル、マイネオ(Aプラン)、IIJmio(タイプA)ビッグローブモバイル(タイプA) |
ソフトバンク系格安SIM | マイネオ(Sプラン)、LINEモバイル(ソフトバンク回線)、nuroモバイル、など |
同じ会社で複数の回線を扱っている会社もあり、マイネオはドコモ・au・ソフトバンクの3回線に対応しています。
基本的にドコモの端末はドコモ回線の格安SIM、auの端末はau回線の格安SIM、ソフトバンクの端末はソフトバンク回線の格安SIMで使えます。ただし一部使えない場合もあります。
ちなみにワイモバイルだけは例外で、ソフトバンクの回線も使えますが自分の回線を持っています。
そのためワイモバイルの月額料金は、ドコモなどよりは安いものの、他の格安SIM販売会社に比べて倍以上に設定されています。
格安スマホは、店舗を出さないなどの方法でコストを下げている
回線が借り物なことだけが、格安スマホが安い理由ではありません。
もう一つの理由は、基本的にネットでの手続きやサポートにすることでコストを下げていることです。
格安スマホは基本的に、店舗を出していません。そのためお店を経営するための人件費や場所代などがかからないんです。結果、月額料金がその分抑えられるわけですね。
ただし最近は、自分の店舗を出す格安SIM販売会社も増えてきました。楽天モバイルやmineoなどですね。
これまでの格安スマホは徹底的にコストを削減することで料金を抑えていましたが、今はユーザー数を増やすことで店舗の出店などにかかるコストを補うように変わってきているのかもしれません。
格安スマホの回線はドコモやau、ソフトバンクなので繋がりやすさは変わらない
安いため、品質が悪いのではないかと心配になってしまう格安SIM。しかし実際は、ちゃんと繋がります。
先ほど述べた通り、ドコモなどの回線を借りて使っているのが格安スマホです。
つまり繋がりやすさはドコモやau、ソフトバンクと基本的には同じなのです。
それでは格安スマホとドコモなどの違いはどこに現れるのかというと、通信速度です。
格安SIMは通信速度が遅いと感じる時がある
格安スマホのネット回線はドコモなどが所有する大きな回線のごく一部なので、結果として非常に幅が狭いんです。
お昼や夜など、スマホを使う人が多い時間帯はこの狭い回線をたくさんの人が使うことになります。
結果、回線が混雑して通信速度が下がってしまうことがあるわけですね。


ドコモ本社で契約すれば、高速道路の3つの車線を使えます。これならたくさんの車が快適に走れますよね。
格安スマホを契約した場合は、3つのうちの1車線しか使えないわけです。つまり走る人が増えるとスピードを出せず、ノロノロ走ることになってしまいます。
このような理由で混雑時に格安スマホの通信速度は下がりますが、アンテナ自体はしっかり立ちます。
格安SIMの速度が落ちることが多いのは、12時台のお昼時と、夕方から夜にかけてです。混んでいるとき以外は普通に使えます。
ちなみに通信速度が下がると主に困るのは、動画の読み込みが長くなったり、アプリのダウンロードやネットの読み込みに時間がかかったりすることですね。
格安スマホの通信速度は、安さゆえにネックになりがちなところです。
ちなみに格安SIM販売会社ごとに、速度の傾向は違います。
中には昼や夜でも速度が落ちないものがあるので、ネットの口コミなどで「速い」と言われているものを選べばこのデメリットを補えます。
中でも特にドコモ・au・ソフトバンク並と言われているのはこの2社です。
会社 | UQモバイル | ワイモバイル |
系統 | au系 | |
特徴 | auの端末ならそのまま使える。3GB1680円で安く使えるプランもある。 | ソフトバンクの端末をSIMロック解除したら使える。格安SIMでは唯一の完全かけ放題がある。 |
くわしい解説 | くわしく見る | くわしく見る |
公式サイト |

この2社は速度がとても好評なのですが、料金は格安SIM他社より少し高めになっています。
Wi-Fiを活用しよう
速度が下がっている時は、コンビニなどのWi-Fiに接続するのも対処法として挙げられます。
自宅にWi-Fiがある人は、格安SIMが遅くても気にならないでしょう。
外出時は、無料のWi-Fiスポットを使うのがおすすめです。
世の中には、図書館や喫茶店、駅など無料のWi-Fiスポットが増えてきています。意外と自分の会社などの近くに、すでにWi-Fiスポットがあるかもしれませんよ。
格安スマホは、大手を選べば基本的に安心
格安SIMは安いので粗悪品もあるんじゃないの?と思った人も多いでしょう。
実際のところ、粗悪品もあります。しかしそれはごく一部で、回避できます。
基本的にテレビCMが放送されているものや、ネットでたくさん名前を見かけるものなら問題はありません。大手ならOKということです。
あまり評判を聞かないような格安スマホ販売会社で契約すると、契約に落とし穴があったり速度が常時遅くて使い物にならないなどの問題が生じることがあるので注意が必要です。
まとめ
格安スマホの安さについて解説しました。これで安さの理由がわかったのではないでしょうか。
格安SIMのデメリットとして最も注意したいのは、混雑時の速度低下ですね。
速度が低下している時間帯こそ、多くの人がスマホを使いたい時間帯です。Wi-Fiスポットを駆使するなどして、デメリットを補いましょう。
Wi-Fiスポットが近くにない場合、混雑時はLINEのチェックだけにするなど用途を絞ると良いですね。